黄斑外来について
黄斑とは
網膜の中でもっとも重要な部分は、物を見る中心となる黄斑です。黄斑は図のように視力に最も関わりが深く、色を識別する細胞のほとんどはこの部分にあります。よって、黄斑に異常が発生すると、視力が下がってしまいます。
当院では「黄斑外来」を行っています。
対象疾患は加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症などです。
加齢黄斑変性について
加齢黄斑変性は網膜の中心部である黄斑部が障害されるため、視野においても中心部分の、もっともよく見ようとするものが見えにくくなり、進行すると、大きく視力が低下します。
欧米先進国において成人の中途失明の主要な原因となっていますが、日本でも患者数が増加しています。
治療について
脈絡膜新生血管の成長を活性化させる体の中のVEGF(血管内皮増殖因子)という物質の働きを抑える薬(ルセンティス、アイリーアなど)を眼の中に注射することで、加齢性黄斑変性の進行を抑える事ができます。注射は点眼麻酔で行い、5分ぐらいで終了します。